ハンドメイド商品が売れない時【商品の絞り方】

ハンドメイド起業のテキスト handmadebusiness

ハンドメイド商品が売れない時の解決策ってありますか?

新商品を作って出品しても売れません。

ハンドメイド作家が1,000万人と言われている中で見つけてもらうだけでも大変なことですよね。

ハンドメイド商品のオンラインショップ販売を15年続けてきた私が商品を買ってくれる確率が5倍に上がる、たった1つの解決策を解説します。

ハンドメイド販売サイトの中で売れているものをリサーチするという方法を良く聞きますが、売れているジャンルはそれだけ作っている人も多いため、有名人が参入するというようなことでなければ、これからその中で人気ショップになっていくのは難しいかもしれません。

  • 可愛いもの
  • オシャレなもの
  • 洗練されたもの

は世の中に溢れています。

ただ「可愛い」「おしゃれ」「洗練された」アクセサリーを売っているなら、見つけてもらうために相当な努力をする必要があります。

ショップ運営に欠かせない画像

写真撮影をプロに任せて、毎日10枚新しい画像をインスタに更新し続けるとか・・・そのくらい徹底してやれば、認知度は少しずつ上がるかもしれません。

(商品のクオリティが良いことは大前提です。)

売れる商品の作り方

では売れるようにするにはどうすれば良いのでしょうか。

答えはターゲットを絞って売り出すことです。

需要はあるけれどまだ取り組んでいる人が少ない分野に特化した方が買ってもらえる可能性が格段に上がります。

ハンドメイド商品ターゲットの絞り方

商品を絞る

ハンドメイドを売りにしない商品の売り方

ネットで商品を探している時はウィンドーショッピングと違い、探している物をピンポイントで検索しますよね。

結婚式に出るために手持ちの洋服に合うピアスを探している時は「ピアス」と検索せず、「パーティー用ピアス 大振り ゴールド」というように詳しく検索すると思います。

ハンドメイド販売サイトの中、またはGoogleの中で「ピアス」という検索で辿り着いてもらうことはそう簡単に出来ることではありません。

しかし、ある程度欲しいものが決まっている人に見つけてもらうことが出来れば、購入率は格段に上がります。

たくさんの人の目に留まる「ピアス」というフィールドより、「ピアスを探している人の中の欲しいものを絞る」こと。

見てもらえる人数は減りますが、購入してもらえる確率は上がります。

商品の絞り方例

  • 素材・色を限定したピアス(ターコイズ一択、パールのみなど)
  • 布製品なら柄を限定している(花柄のみなど)
  • モチーフを絞る(クマ・犬など)
  • 色を絞る(赤いものだけ、モノトーンだけなど)

今作っている商品の中で悩みを絞る

悩み、不便だと思っていることを絞ると、見つけてもらえる確率、購入してもらえる確率が上がります。

例えばピアスなら、売っている商品を「アレルギー対応の金具にも変更出来ます」という売り方をしている人はたくさんいますが、「金属アレルギーの人専門のピアスショップ」は多くありません。

オシャレなピアスを見つけた時に

「アレルギー対応しているのかな?」

「金属変更してもらうのにお金かかるのかな?」

と確認していた人のストレスが減り、このお店ならどれでも買うことが出来ると思うと一気にテンションが上がり、購入に結び付きやすくなります。

可愛いピアスをしたいけれどピアスの穴を開けていないからイヤリングを探しているという人もよく聞きます。

ピアスに見えるイヤリング専門店もアレルギー対応のピアス専門店と同じく、今ピアスを作っているけど売れないというハンドメイド作家さんが絞ることが出来るターゲットではないでしょうか。

他にも思いつきでいくつか例を挙げてみました。

  • 双子のママ用抱っこ紐やバッグ
  • 男の子と女の子でお揃いに出来るもの
  • 大きなサイズ・小さなサイズの服
  • 肌が弱い子のためのパジャマ
  • 紙が多い人のヘアアクセサリー
  • くせ毛の人のためのヘアバンド

バッグ・布製品・ヘアアクセサリーなど、今、大きなフィールドにいる人も悩みに特化するとターゲットを絞ることが出来ますよ。

世代を絞る

ターゲットにする世代によって、オンラインショップの世界観や言葉遣いも変わってきます。

ハンドメイド商品のターゲットとして40代・50代はねらい目です。

40代をターゲットにしやすい理由
  • 30代を引きずっているけれど、30代と同じものは似合わなくなってきたと感じている
  • 子どものためにこだわりのアイテムを探している
50代をターゲットにしやすい理由
  • プレゼント需要が多い世代
  • 目も肥えていて、お店で買えるようなものは見慣れてしまっている人が多い
  • クオリティが高く「どこで買ったの⁉素敵~」と言われる商品を求めている

ターゲットを絞ったショップ運営の実例

ハンドメイドが売れない時の対策方法実例
実際にカラーミーショップで作っていた自社オンラインショップ

私が15年間運営していたウエディングペーパーアイテム専門店ARARSを例に解説します。

(現在は夫の海外転勤に伴い、商品発送を停止しているので、無料テンプレートダウンロードサイトとして運営しています。)

ARARSは子どもの頃からカードを作ることが好きだった私が、自分の結婚式に招待状を手作りしたことから始まりました。

2005年当時は結婚式の招待状というと無機質で地味なものが一般的でしたが、一生に一度の華やかな日の案内なのだから、海外のカードのように可愛くてわくわくするような、カードがあっても良いのにという想いで作ったことがきっかけです。

オンラインショップを始めて3ヶ月後から注文がどんどん入るようになりました。

すぐに注文が入り始めた理由はターゲットが明確だったから。

ARARSのターゲット

  • 20代半ばから30代前半の結婚準備中の女性
  • かわいいものが好き
  • 人とは違う演出をしたいという結婚式へのこだわりが強い
  • キラキラした結婚式、テーマ性がある結婚式に憧れている
  • 周りの友人の結婚式と差を付けたい、褒められたい

カードを売りたいと考えた時、「誕生日カード」の方が買ってくれる人の対象が広くて良いような気がしますが、結婚式を控えたこだわりのある女性に限定したことで、求めている人に見つけてもらうことが出来、3か月後から私一人ではとても対応しきれない量のご注文が入るようになり、スタッフを雇い始めました。

さらに

  • 結婚式のペーパーアイテムにこだわるということがまだ珍しかった
  • ネットでウエディングペーパーアイテムを売っている(全国対象)が珍しかった
  • 格式張らない、変わった形の(ドレス型やポップアップ型)の招待状が珍しかった

という、珍しさも重なりご注文数はどんどん伸びていきました。

こだわりたい花嫁・テーマ性がある結婚式にしたい女性をターゲットにしていることから

招待状・席次表・席札などのペーパーアイテムから始まり、ウエルカムボード、リングピロー、ゲストへのプチギフトラッピング、時にはブーケやグローブまで同じテーマで揃えられることにこだわった商品を揃え、テーブルを同じテーマでトータルコーディネートした時のイメージが沸く写真撮影をしました。

「小物で結婚式のテーマをトータルコーディネートできる」こともこだわりたい花嫁からの需要に刺さった点の一つだと思っています。

ハンドメイド起業のテキスト

結婚式のテーマを決めかねていたけれど、ARARSの商品を見てテーマが決まったと言ってくださった花嫁さんも少なくありませんでした。

ターゲットを絞り、世界観溢れるホームページを見ているだけで楽しくて、ワクワクするカタログのようなデザインにしたことが、「結婚式」を控えた女性の心に刺さり、「ひとめぼれ」へ導いてくれました。

ハンドメイド商品が売れない時の解決方法まとめ

ハンドメイド商品が売れない時の解決方法は商品を届けるターゲットを明確に絞ることです。

新たな分野で再出発しなくても、今自分が作っている商品へひと工夫加えたり、時には商品は同じでも言葉・説明・ショップのキャッチコピーを変えるだけでターゲットを絞ることが出来ます。

素材・色・モチーフを絞る、悩みに限定する」ことをまずやってみましょう。

それでお客様が増えてきたら、広いターゲットに向けた商品も増やしていってもよいかもしれません。

売れている広い分野で新商品を出し続けても見つけてもらうことが出来ません。

  • 他がやっていないことは何か常に考える事
  • 他の人の商品を見た時にもっとこうだったら良いのにというものを作り出すこと

を常に心がけ、自分の商品のターゲットを絞っていきましょう。

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