なかなかハンドメイド商品が売れません。
という人に共通しているのは次の3つです。
- 商品数が極端に少ない
- 費やしている時間が不足している
- 新しいことにチャレンジ出来ていない
この3つに共通することは、慎重で丁寧なハンドメイド作家さんは完璧を求めるあまり、なかなか新しいことにチャレンジ出来ていないという現実です。
新たな一歩を踏み出せないでいるより、完璧でなくてもどんどんチャレンジしていく方が成功する確率が上がりますよ。
人気ハンドメイドショップになるための考え方
失敗しても大丈夫!10個のチャレンジから1個の成功が生まれる
商品を数点、片手間で売りだしただけでたくさん商品が売れて儲かるなら、誰でもハンドメイド販売をしますよね。
ハンドメイド販売を本業に出来る人が少ないのは、本気でたくさんの時間と労力をかけて売るための努力をしている人が限られているからです。
私自身も15年間のハンドメイド販売経験の中で、数え切れないくらい新しいことに挑戦してきましたし、うまくいかなかったことも山ほどありました。
簡単に儲かるビジネスは無いということです。
世界的に有名な起業家や、著名人達は何でもすぐにうまくいったように見えますが決してそうではありません。
成功していることの何倍ものことにチャレンジし、たくさんたくさん失敗しているのです。
◊オードリー・ヘプバーンの名言◊
いわゆる天賦の才に恵まれていると思ったことはないわ。
仕事を心から愛して最善を尽くしただけよ。
その生き方、考え方、ファッション、全てのセンスが憧れの人、オードリー・ヘプバーンも、持って生まれた美貌と才能以上の努力をしたのだなーと励まされたものです。
私は失敗を受け入れることが出来る。しかし挑戦しないことだけは受け入れられないのだ。
(マイケル・ジョ-ダン)
努力が効果をあらわすまでには時間がかかる。多くの人はそれまでに飽き、迷い、挫折する。
(ヘンリー・フォード)
有名俳優、著名人、スポーツ選手…才能以前に一般人が計り知れない努力をしているからこその結果なのですね。
ハンドメイド商品が売れない人に共通する問題点
商品数が極端に少ない
人気は1.2個の商品に集中することが多いので、売れ筋商品がいくつもある必要はありません。
しかし、オンラインショップには賑わい感が必要なので最低10個は商品を並べてみてください。
10個出品することが難しい場合には、同じ商品の色違いを別の商品として並べてみましょう。
参考:ARARS実例
私のショップの売り上げ90%を占めていたペーパーアイテムは100デザイン作ったとしても、その中で数千万、数百万円プレイヤーになるのはほんの一握りでした。
ARARSのペーパーアイテム販売15年の中で、一番ご注文をいただいたデザインはこのシリーズ。
トランプと懐中時計のデザイン。
私自身が元々トランプモチーフが好きで、2005年創業時の最初のラインナップにもトランプのデザインはあったのですが、2010年に公開になった「アリスインワンダーランド」の映画をきっかけに、アリスをテーマにした結婚式をするカップルが増えそうという機会に乗り、リニューアルしました。
2010~2015年にかけて月に4,000~7,000部発送していました。
当時のゼクシィ内口コミもこのペーパーアイテムをご注文くださった方からの投稿が目立ちました。
1つでも大ヒット商品が生まれると、他の商品も目に触れる機会が増えるため相乗効果で他のものも売れます。
この商品がなぜこれだけの爆発的ヒットとなったかは別の記事で分析していきますね。
逆に、発売したけれど1.2件くらいしか注文が来なかった商品ももちろんあります。
何がお客様に響き、ヒットにつながるかは実践してみなければわからないのです。
だからこそ、大丈夫かな、もう少しこうなったら動こうかなと思わずに、どんどん新しい商品にチャレンジし、デビューさせていきましょう。
費やしている時間が不足している
商品を売るためにどのくらいの時間を使っていますか?
商品・ショップを知ってもらうための努力は商品づくりの8倍の時間を使いたいものです。
商品を作って満足するのではなく、ショップの見え方の更新やSNSでの発信など、知ってもらうために時間を使いましょう。
手作りが得意でいつか自分のお店を持ちたいなという夢を持っている人はたくさんいます。
しかし、ハンドメイド販売を本業にすることは「手作りが得意」とは別物です。
自分で生み出したものを売れるクオリティで作れるのは大前提。
ハンドメイド商品を販売するには、どんどん発信することにもチャレンジしていけるかどうかにかかっています。
私もARARSを立ち上げた頃は、寝ても覚めても商品のこと、ショップのことを考え、どうしたら良くなっていくかを考え、暇さえあればパソコンに向かっていました。
今考えると身体に良くないので、そこまでしなくてもと思いますが、極端な話、トイレに行く以外はずっとパソコンの前にいたという感じです。
睡眠時間が少なくても楽しくて全然苦では無かったし、起きたらすぐにパソコンの前に座っていました。
こういう事を発信しても良いのかな、この商品は一度紹介したしな・・・
などと慎重にならず、どんどん発信していきましょう。
1つの商品について10回発信しても誰からも文句は言われません。
その代わりに知ってもらえる機会は増えます。
発信しない方が損だと思いませんか。
新しいことにチャレンジ出来ていない
失敗を恐れて、尻込みしていませんか。
例えば
今までとは違った素材を使って商品を作りたいけれど、扱い方に自身が無いとか、
新しい販売サイトに登録したいけれど、すでに売れている人を見るとすごい人ばかりで自分には無理だなと思ってしまうなど。
- いつかやりたい
- そのうちやりたい
- アイディアはあるんだけど…
とずっと思っていても残念ですが実現しません。
- 写真の撮り方を変える
- ブランドイメージ画像をリニューアルする
- ラッピングを新しくして商品の一部として画像に入れる
新商品作り以外にも、改善のためにチャレンジしていくことはたくさんありますよね。
売れるのを待つのではなく、お客様の目に留まるための努力をしていくということです。
何となく思い描きながら実現出来ていないことは結局やらないことだと私も身をもって実感しています。
もっとこうしたいなーと思いながらやらなかったこともありましたが、このサイト「ハンドメイド起業のテキスト」は私のハンドメイド商品販売15年の経験が誰かの役に立つのではないかと思った日に始めました。
もし誰からも読まれなくても(失敗しても)誰かに迷惑をかけたり、文句を言われることはありませんからね。
新しい商品を作る時にも、思いついて形にして売り出すまでにかかるのは長くても2.3日でした。
失敗を恐れず、前進していくことだけが、自分のブランドを成長させていく秘訣です。
時間が足りないと思う人へ
ハンドメイド作家さんはお子さんを育てながら始める人も多いと思います。
子どもがいて寝ても覚めても商品のことを考えているとか出来ないから、販売は無理なのかなと思うかもしれません。
私も3人子どもがいるので、よくわかります。
(私のプロフィールはこのページ右側のサイドバーを見てね♥)
子どもといると全く自分の思うように動けないし、小さいうちは次々と予想もしないことが巻き起こるし
小学生になれば楽かと思えば宿題や塾の勉強のフォローもしなくてはいけないし(放っておけばすぐ別のことをしている!!)
複数いればトラブルが起こって人数分の何倍もの騒ぎになるし…
家に子どもといながら、仕事の時間を確保することは難しいですよね。
でも大丈夫!子どもを育てながらでも自分のブランドも育てられます。
子育てと仕事の両立をするようになってからは、子どもとの体験の中からも自分の感性を磨くことや新しい商品アイディアへ繋げられるきっかけを常に探していました。
いつも「心は自分のブランドと共に」という愛は必要ということ。
子どもと出かけた先でもSNSに投稿出来そうな素敵な場所は仕事目線で撮影していたし、貝殻を集めたら撮影用に使える形の貝を探したり、落ち葉を拾ったら秋モチーフのデザインを作ろう!と思ったり、いつも自分のブランドを育てる事に繋げながら子どもとの時間を過ごしていました。
アイディアややりたいことはLINEのメモ機能(自分宛)に一言でとりあえず送信して記録していました。
子育てに限らず、本業をしながらハンドメイド販売を始める人も同じですね。
時間の使い方については改めて別の記事にまとめます。
失敗から成功を導こう
個人のショップがチャレンジすることは、もしその商品が売れなくても、投稿画像がイマイチでも、発信内容が前回と似ていても誰からも文句は言われません。
反応が悪ければそこから学んで改善していけば良いのです。
私はARARSを始める前、レディスアパレルメーカーの企画室にデザイナーとして勤めていました。
大手の商品企画の現場は
たくさんの人(マーチャンダイザー・デザイナー・パタンナー・生産担当・営業担当…それぞれ1人では無い)で集まり、企画会議をして
あーでもないこーでもないと意見を出し合い(←なかなかまとまらない)
企画書を書いて、指示書を作って、サンプルを作って、何度も指示書を修正してまたサンプルを作って…
商品が出来上がると別部隊が売るための手配へ進み、ショップに並び、販売員が接客し…と膨大な時間がかかります。
もう少し効率的に進められないものか、もっとこうしたら生産量が上がるのになどと、下っ端デザイナーの身分で心の中では色々と改善策を思っていましたが、周りの意見に従い、商品作りに参加していました。
誰かが失敗すると、他の担当者のスケジュールを狂わせたり、商品発売が遅れて会社にも迷惑をかけたりしてしまうので、失敗しないように慎重に進めていく必要があるからです。
しかし、個人のブランドは違います。
自分の力量でどうにでもなり、スピード感を持って進めることが出来ます。
1人でやっているからこそ、思い立ったらすぐにでも形にすることが出来ます。
失敗を恐れず、新しいことにどんどんチャレンジしてみてください。
うまくいかなくても大丈夫!
10個の失敗から1つの成功が生まれます。
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