小ロット縫製個人工場「Nutte」依頼の流れと注意点

ハンドメイド製作作業を依頼する小ロット縫製工場 handmadebusiness

ハンドメイド商品は「作る」作業に費やせる時間に限りがあるため、もっと売り上げを上げたいけれどこれ以上作れない!という壁が出てきます。

ショップを大きくしていきたいならば早いうちから人に任せられることを外注してくことがとても重要です。

作る作業を外注した方が良い理由

ハンドメイド販売は殆どの人が自分一人で立ち上げ、一人で運営していきます。

実際に商品が売れてくると、想像以上にたくさんの作業に追われ、本来の本業である「作ること」以外にたくさんの時間を割かなくてはなりません。

 

ハンドメイドである以上、作ることに時間を要するので、一人で作って運営してくには越えられない壁が出てきます。

3万円売れたら5万、10万円売れたら20万・・・

もっともっと自分の商品を気に入ってくれたお客様へ届けたいという想いはあっても

1個5,000円の商品を20万円売るには40個作らなくてはいけません。

ただずっと作っていれば良いのなら40個くらい作れるかもしれませんが、ハンドメイドショップオーナーにはやらなくてはいけない仕事が山積みですからね。

ARARSエコバッグ

私が仕事内容を聞かれ「結婚式のペーパーアイテムを作って売っている」と話すと、趣味の手作りをし続けているイメージになるようで(そりゃそうですよね)「好きな事ずっとし続けていいなー」というような感想を言われることが良くありました。

しかし、何度もお伝えしているように「手作りが得意」「作ることが好き」と「物を売るスキル」「ショップを運営し利益を上げること」は全く別ものです。

手作りが得意な人はたくさんいるけれど、それを本業に出来る人は殆どいないのはこのためです。

だから、私は「結婚式のペーパーアイテムを作って売っている」という仕事の説明の内訳は「作る事2割」「売るため仕事8割」でやってきました。

そのくらい「売るための努力」をしなければ売れないということです。

売るための努力に時間を費やすためには「作ること」を誰かにお願いする必要があります。

私も縫製を依頼していた、縫製の仕事をしたい個人のプロと依頼したい企業・個人を結び付けてくれるサイト(クラウドソーシング)【Nutte】について紹介します。

Nutte(ヌッテ)とは

縫製依頼工場Nutte

「縫製工場」というキャッチフレーズの通り、個人が縫製工場として使うことが出来ます。

実際に工場に依頼するとロット数が決まっていたり、様々な規制があることが多いので、1個から依頼することが出来るNutteはブランドを大きくしていきたいハンドメイド作家には最高の依頼先。

Nutteで商品が出来上がるまでの簡単な流れ

  1. Nutteに登録
  2. 依頼したい製作物の内容を決める
  3. 材料、パターン、出来れば見本も準備
  4. 職人さんを募集
  5. 納期と金額が合う人を選び契約
  6. 支払い
  7. 出来上がるまでのやりとり
  8. 完成・納品

Nutteの料金

最低料金

依頼する際の最低料金は6,000円です。

細かいものならまとめて依頼して6,000円になればOK。

送料

商品が出来上がった際の納品送料は職人さんが見積金額に入れてくれているので負担はありません。

最初にパターンや材料を送る時の送料は元払い(自分が負担)です。

手数料

縫製工賃として職人さんと契約した料金とは別にNutteへの手数料が20%請求されます。

20%オンになると料金の見え方が結構変わるので、最初に認識しておく必要があります。

10,000円で契約したら、支払い金額は12,000円+最初に材料を送るための送料
19,800円で契約したら、支払い金額は23,760円+最初に材料を送るための送料

となります。

材料・パターンについて

ヌッテに依頼する時の材料とパターンについて

個人が子どもの洋服や幼稚園グッズなどを依頼するならば材料やパターンも職人さんに丸投げしてしまっても良いと思います。

しかし、ハンドメイドが得意で自分のブランドを大きくしていくための依頼ならば、作りたい商品が決まっているので、材料とパターンと出来れば見本も最初に送ってあくまで量産の過程をお願いするという依頼の仕方をお勧めします。

作りたい商品が決まっていて、どういう材料を準備したら良いかわからない時に経験豊富な職人さんにアドバイスをもらうことは出来ます。

実際に私はバーキン型バッグを作りたかった時にバーキン金具としてどのようなものが必要か、どこで購入出来るのかアドバイスをもらったことがありました。

パターンが作れない場合は?

イメージ写真からも依頼することが出来ます。
しかしこれはお勧めしません。

私は基本的にパターンと実際にそのパターンと材料を使って作った見本も一緒に送っていましたが、一度イメージ写真と材料でお願いしたことがありました。

しかし、残念なことに出来上がって来たものはイメージ写真からはかけ離れたもので、2万円ほどかけて作ってもらったにも関わらず処分したという経験があります。

同じ写真からでも人により受け取るイメージ、シルエットまでも異なるのです。

どうしてもイメージ写真から依頼するのなら、細部まで寸法を(ポケットやファスナーを付ける位置まで)指示するようにしましょう。

職人さんが用意してくれるもの

ミシン、ハサミ、定規等の道具は職人さん自身のものを使って作ってくれます。

糸は基本的な色であればお手持ちのものを使ってくださる方が多いですが、糸のために後から再度送ることになると送料が嵩むので、最初に確認しておきましょう。

特別な色の糸、珍しい素材の糸を使う場合には前もって職人さんに伝えておき、材料と一緒に送ります。

縫製の外注は必要?

ハンドメイド起業のテキスト

最低依頼金額が6,000円だし、もう少し注文が入るようになってから依頼しようかなと思う人もいますよね。

しかし、たくさん売れるようになるために外注して生産出来る仕組みを作っておくことが大切なので、外注には早く慣れておいた方が良いことはいうまでもありません。

1個6,000円のものを依頼しなくても、2,000円の製作工賃の商品を3色展開で3つなど、まとめて依頼することで最低金額を超えて依頼することが出来ます。

縫製個人工場「Nutte」依頼の流れと注意点まとめ

個人が1枚から縫製のプロフェッショナルである職人に依頼することが出来るNutteは
自分のブランドを大きくしていきたい、もっとたくさん売っていきたいハンドメイド作家さんが外注先として登録しておいた方が良いクラウドソーシングです。

Nutteに登録してから実際に依頼先確定まで数時間で進むこともあります。

材料・パターン・見本のサンプルを送れるようにしておくとスムーズです。

パターンや見本が無く、イメージ画像から作ってもらうことになる場合には細かく寸法の指示をしましょう。

自分のブランドを大きくしていく秘訣は外注をうまく利用し、自分の仕事を手放すこと。

製作作業に割ける時間には限りがあるので、少しでも早く外注することに慣れていきましょう。

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